理念
近年、医療の現場ではQOL(Quality of Life:生活の質)の考え方に注目が集まっています。
病気を治療することのみに限らず、患者の方が満足して日常生活を送ることができるようになることが、重要な医療の目標となってきました。また、医療に限らず、介護予防など健康・医療政策や地域の行政サービスの評価が必要となる場面でも、主観的なアウトカム指標が積極的に取り上げられるようになってきています。
主観的アウトカムの指標の中でも、健康関連QOL(Health-related Quality of Life)は代表的な指標です。 健康関連QOLとは、医療評価のためのQOLとして、個人の健康状態に由来する事項に限定した概念として定義されています。
iHope QOLでは、健康関連QOLへの正しい認識や適切な利用や解釈の方法の普及によって、医療の質改善やアウトカム評価の研究に活用されることを目指しています。
目的
- 健康関連QOLなどの患者立脚型アウトカム(PRO)を測定する尺度の開発と検証研究
- QOL尺度の正しい使用方法、解析方法、結果の解釈方法の普及を促進する活動
概要
QOL尺度の適切な利用を促進する活動として、測定ツール・マニュアルの提供やセミナーを行っています。医師の仕事満足度など、QOL以外の主観的なアウトカム測定尺度も扱っています。