診断法を開発・評価する研究

疾患の診断は、検査だけで行われるものではありません。医師は患者さんからさまざまな情報を読み取って診断を下していきます。このような診断のプロセスにおいて、検査や症状が、どの程度診断に寄与するのか、また、診断をどのように組み立てると効率的な診療に結びつくのかといったことも、臨床研究によって明らかにすることができます。

腰部脊柱管狭窄症(LSS)の診断サポートツールの開発に関する研究

腰部脊柱管狭窄症は、高齢者の歩行障害の最も頻繁な原因であるのに、日常診療では見逃されがちです。放置すると、QOLが低下するばかりか、適切な診断と治療をタイムリーに行わなければ、重症化する場合があります。  iHopeでは日本脊椎脊髄病学会から依頼を受け、京都大学医療疫学研究室と共同で、簡単な病歴と診察所見からLSSの診断を助けるツールを開発するプロジェクトを行いました。結果は国際的な医学専門雑誌に発表され、完成したツールは学会によって了承されました。

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